Treatment一般・小児歯科

Treatment一般歯科・小児歯科
~歯が痛い、虫歯の治療~

歯の病気としてもっとも一般的な虫歯。しかし、虫歯の原因や仕組みをよく知っていない方は、意外に少なくありません。早期の虫歯はほとんど自覚症状がなく、痛みなどの違和感があれば、虫歯がかなり進行している可能性もあるのです。

こちらでは、京急川崎駅から徒歩2分で通いやすい歯医者、美加デンタルクリニックの一般歯科・小児歯科についてご説明します。虫歯は早期発見・早期治療が大切です。少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。

虫歯は早期発見・早期治療が大切です

虫歯は早期発見・早期治療が大切です

「歯が痛い」「冷たい物を食べるとしみる」・・・歯に違和感があっても、ふだんの生活に支障はないからと、放置している方はいらっしゃいませんか? 虫歯は決して自然に治ることはありません。虫歯を放置していると、知らず知らずのうちに症状は進んでいきます。

また、痛みをがまんしていると、いつの間にか痛みが消えてしまうこともあります。「虫歯が治ったのかな?」なんて考えるのは、大きなまちがいです。虫歯が神経にまで達して、痛みを感じなくなったせいなのかもしれません。

このように、虫歯を放置しておくことは大変危険です。症状が進んでいった虫歯は処置のほどこしようがなく、最終的に抜歯するしかない状態にまでなってしまうことも。大切な歯を失ってしまう前に早期発見・早期治療が大切なのです。

前歯が虫歯になりやすいって本当?

前歯が虫歯になりやすいって本当?

虫歯になりやすい歯の部位として、どこを思いつきますか? 歯と歯の間、歯と歯ぐきのさかい目、奥歯の噛み合わせ・・・これらは虫歯のできやすい部位のワースト3です。そしてじつは、上の前歯も虫歯になりやすい場所なのです。

前歯は食べカスがたまりにくく、しっかりブラッシングできて、プラーク(歯垢)もつきにくいはず。このため虫歯とは縁がなさそうな場所です。こんな前歯が虫歯になりやすい理由としては、唾液と深い関係があります。

お口の中の唾液には、消化を助けるはたらきがあります。それだけでなく、歯の再石灰化をうながすはたらきや、お口の中を中和するはたらきもあるのです。これらの作用によって、虫歯によって酸性に傾いたお口の中を中和し、歯の再石灰化作用によって歯が修復されます。

しかし、唾液が届きにくい前歯には、せっかくの唾液の恩恵を受けることができません。このため、前歯が虫歯になりやすくなってしまうのです。痛みがなくても定期検診で虫歯の早期発見・早期治療に努めましょう。

虫歯はどうやってできるの?

虫歯はどうやってできるの?

虫歯のおもな原因は、「細菌」「糖分」「時間」「歯質」という4つの要素です。これらの要素が重なることによって、虫歯の感染リスクは高まります。いいかえれば、要素を1つでも解決することによって、感染リスクを抑えられるということです。

虫歯の原因をしっかり知って、それぞれの問題点に対する対策を講じることにより、感染リスクを抑えるようにしましょう。

細菌

お口の中には多くの菌が存在していますが、虫歯を引き起こしているのは「虫歯菌(ミュータンス菌)」といわれる細菌です。口腔内の虫歯菌の数が多ければ多いほど、虫歯の感染リスクが高まります。

糖分

虫歯菌はお口に入ってきた食べ物や飲み物に含まれている糖分をエサにして酸をつくり出します。この酸によって歯が溶かされていくのが虫歯です。したがって、口腔内の糖分が多ければ多いほど、虫歯の感染リスクが高まります。

時間

虫歯菌や糖分が口腔内にとどまっている時間が長ければ長いほど、虫歯にかかりやすくなります。すなわち、飲食後にはできるだけ早くブラッシングしたり、口ゆすぎしたりして、口腔内に食べカスが残らないようにする必要があります。

歯質

歯の性質にはそれぞれ個人差があり、虫歯のかかりやすさも異なります。歯の表面を覆っているエナメル質が丈夫な方は、同じように虫歯菌の出す酸にさらされていても、虫歯にかかりにくくなります。

虫歯の進行状況と治療方法について

進行段階

C0【ごく初期の虫歯】
C0【ごく初期の虫歯】
症状
歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、白く濁った部分があります。まだ歯に穴は開いておらず、しみる、痛むといった自覚症状はありません。
治療法
適切なブラッシングやフッ素塗布により、歯の再石灰化作用をうながすことで歯を削らずに治ることもあります。

進行段階

C1【エナメル質の虫歯】
C1【エナメル質の虫歯】
症状
歯の表面のエナメル質がさらに溶けて、黒ずんで見えます。冷たい物がしみることがありますが、痛みはありません。
治療法
虫歯におかされた部分を小さく削りとり、レジン(歯科用プラスチック)などの詰め物をします。

進行段階

C2【象牙質の虫歯】
C2【象牙質の虫歯】
症状
エナメル質の内側にある象牙質まで虫歯が進行しています。冷たい物や甘い物がしみたり、ときどき痛んだりします。
治療法
虫歯になった部分を削り取り、詰め物(インレー)で補修します。虫歯が大きい場合は被せ物(クラウン)を被せます。

進行段階

C3【神経に達した虫歯】
C3【神経に達した虫歯】
症状
神経まで虫歯が達した状態です。熱い物がしみたり、何もしなくてもズキズキと激しく痛んだりします。
治療法
虫歯におかされた神経を取り除く「根管(こんかん)治療」を行います。その後で被せ物をして、歯の機能を補います。

進行段階

C4【歯根まで達した虫歯】
C4【歯根まで達した虫歯】
症状
歯の大部分が溶け、歯の根まで虫歯になっています。神経が死んでいるため、いったん痛みは消えますが、歯根部に膿がたまると再び強い痛みを感じることがあります。
治療法
ここまでくると、ほとんどの場合で抜歯が必要になります。抜歯後、入れ歯やインプラントで、失った歯の機能の回復をはかる治療を行います。
進行具合によっては抜歯したほうが
いいケースもあります

進行具合によっては抜歯したほうがいいケースもあります

生まれ持った大切な歯だからこそ、できるだけ長く残しておきたいと思うもの。このため、ドクターから「抜歯しましょう」といわれると、本当に抜く必要があるのか、疑問に思われるかもしれません。

当クリニックではしっかり診断して、抜く必要がある場合には「抜歯」をご提案することがあります。もちろん、やみくもに抜くわけではありません。その歯がまわりの健康な歯に悪影響をおよぼし、結果的にどちらも歯もダメにならないように抜歯を行うのです。

虫歯が進行してボロボロになった状態のとき、放置しておくと細菌の感染はさらに進んでいきます。歯を支えているあごの骨が溶けてきたり、歯ぐきが激しく痛んだりするリスクを避けるために行うのが抜歯です。

もちろん、当院としても、できるかぎり歯を残したいと考えております。抜歯という選択をしなくてすむように、虫歯の早期発見・早期治療に努めましょう。そのためにも歯の定期検診をふだんの生活に取り入れてください。

お子さんの将来の歯のために
小児歯科は重要です

お子さんの将来の歯のために小児歯科は重要です

生まれたばかりのお子さんの歯はかわいくてとてもキレイですね。お子さんの歯をいつまでも虫歯のない健康な状態に保っていくのは、親御さんの役目かもしれません。お子さんの頃に受ける小児歯科治療は、将来の健康な歯をつくるための大切な基礎となります。

乳歯は表面のエナメル質が薄く、大人の歯に比べて虫歯になりやすい歯です。そしていったん虫歯になると、あっという間にお口全体に広がってしまいます。だからこそ、小さい頃から小児歯科に慣れることが大切です。

歯の定期検診を習慣づけることによって、虫歯の早期発見につながります。しかも、検診のため歯医者さんに定期的に通うことで、歯医者さんに対する苦手意識をなくすことにもつながるのです。

歯科医院では、ブラッシング指導や、フッ素塗布、食育などの予防処置によって、お子さんが虫歯にかかるリスクを減らします。さらに、正常な歯並びや咬み合わせに導くような土台づくりのお手伝いもしています。

お子さんが一生自分の歯でおいしく食事ができるように、小さい頃から歯医者さんに通って、正しい口腔ケアの習慣を身につけさせましょう。

お子さんの虫歯の原因

お子さんの虫歯の原因

虫歯の原因は、大人と同じく「細菌」「糖分」「時間」「歯質」という4つの要素。これはお子さんも同じです。そして虫歯になりやすいお子さんの場合には、食生活が原因になっていることが多いようです。

  • いつまでもダラダラと食べる
  • おやつの時間が決まっていない
  • 甘いおやつやジュースを好む

こういった食習慣は、虫歯にとっての好条件。お口の中は食事をとると酸性に傾き、その後、唾液によって中和されていきますが、元に戻るのに約4時間かかるといわれています。つまりダラダラ食べていると、いつまでもお口の中は酸性の状態が続くのです。

虫歯リスクを減らすには、食事後はできるだけ早くブラッシングして、汚れを落とすこと。ブラッシングする時間がない場合にも、お茶やお水で口ゆすぎをするとよいでしょう。お口の中がいつも清潔な状態を保てるように、食生活の改善を目指しましょう。

小児の虫歯治療

小児の虫歯治療

お子さんの虫歯治療も基本的には永久歯の治療と変わりありません。虫歯の部分を削って、金属やプラスチックで埋める処理を行います。

親御さんの中には「乳歯はいずれ永久歯に生え替わるから・・・」という考えの方もいらっしゃいますが、それは正しくありません。乳歯の虫歯を放置しておくと、永久歯への生え替わりに影響したり、歯並びを乱したりするので、きちんと治療を受けましょう。

とはいえ、虫歯の治療はお子さんにとって決して楽しいものではありません。だからこそ、虫歯にならないように予防することが大切になります。お子さんを歯医者嫌いにさせないためにも、小さい頃から歯医者さんへ通って、虫歯予防に努めましょう。

お子さんを歯医者さん嫌いに
させないために
コミュニケーションがとれる歯医者さんを
選びましょう

お子さんは大人よりも感受性が高く、慣れない場所では人見知りしてしまうことも。お子さんに対して、笑顔でやさしく接してくれるスタッフのいる歯科医院を選びましょう。お子さんにもわかりやすく丁寧に話しかけてくれるドクターであれば、よりいっそう安心できますね。

歯医者に行くことをきちんと話しましょう

お子さんにうそをついて歯医者さんに連れてくるのはNGです。お子さんはだまされた気分になって歯医者さんに対しても悪い印象を持ってしまいます。「歯医者さんに行って歯を診てもらおうね」ときちんと説明するとよいでしょう。

お子さんの機嫌のよい時間帯に受診しましょう

お子さんは眠いときやおなかのすいているときにはどうしても不機嫌になってしまいます。できるだけ、そういった時間帯を避けて、お子さんの機嫌がよい時間帯に診察を受けるようにしましょう。

お子さんの前では親御さんも
リラックスしましょう

はじめて歯科医院にかかるときには、お子さんが緊張するのは当たり前。そんなお子さんのようすを見て、親御さんまで緊張してしまったら、お子さんはさらに硬くなってしまいます。親御さんはお子さんに笑顔を見せて、お子さんの気持ちを解きほぐしてあげましょう。

治療が終わったらほめてあげましょう

一生懸命がんばって治療を受けたお子さんには、親御さんがしっかりほめてあげてください。たとえ泣いてしまって治療できなかったとしても、決してしからないで。「次はがんばろうね」とやさしく励ましてあげしょう。